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OTCとサプリメント:違いを知って、賢く選ぼう!

薬局やドラッグストアを訪れた際、OTC(一般用医薬品)とサプリメントの棚が並んでいることがありますよね。しかし、これらの違いが何なのか、そしてどれが自分にとって適切なのか、きちんと理解していますか?このコラムでは、そんなOTCとサプリメントの違いを解説していきます。

OTC(一般用医薬品)は治療を目的とした製品で国が承認したもの

OTCは「Over The Counter」の略で、一般用医薬品のことを指します。OTCには、風邪薬、解熱鎮痛剤、胃腸薬など、さまざまな種類が含まれます。OTCは、病気やケガに対する効果や有効性を国が承認したものを指します。



サプリメントは健康食品の一種で、いわゆる「食品」にあたる

サプリメントと薬は似た形をしているため違いを意識しにくいですが、サプリメントは健康食品の一種なので、法律でいうところの「食品」にあたります。

通常、サプリメントは、ビタミンやミネラル、ハーブなど、健康の維持増進に役立つ成分を濃縮した製品のことを指します。



OTCとサプリメントの違い

(1)使用目的

OTC:特定の症状や疾患を治療、緩和または予防する目的で使用される

サプリメント:健康の維持や向上、食生活で不足しがちな栄養を補完する目的で使用される


→ざっくり言うと、OTCは病気の人が使うもの、サプリメントは健康な人が使うもの、ということです!


(2)品質管理の基準

ここで、GMP規格というものについて簡単に説明します。

GMPはGood Manufacturing Practiceの略で、製造管理及び品質管理の基準を指します。

これは、原材料の管理~製造工程~最終製品の検査~出荷までのすべての工程について、製品が安全に作られ、一定の品質が保たれるようにするための製造工程管理基準のことです。

(※参考資料: GMPマークを目印に健康食品を選びましょう!|公益財団法人 日本健康・栄養食品協会(PDF)


OTC:GMP規格に則った徹底的な管理のもと、有効性、安全性や製造方法、副作用などについての厳しい審査を経て製品化される。そのため、品質や効果は一定のレベルに保たれている。

サプリメント:サプリメントの製造でGMP規格を守ることは義務ではなく、あくまでも任意である。したがって、同じ製品であっても品質が一定である保証はない。ただしGMP規格のもと製造されたサプリメントには、GMP認定マーク(※参考資料参照)が付いている。

→GMP認定があると一定の品質と安全性を確保されているので、GMP認定マークがあるかどうかはサプリメントを選ぶ時の一つのポイントにもなりますね!


(3)効能効果の表示、用法用量の指定

OTC:厳しい審査と国からの製造販売承認をうけて、効果効能を表示することができ、指定した用法・用量(服用時間、服用間隔、服用量等)を厳守する必要がある。

サプリメント:明らかな効果効能を表示することはできない。使用方法は通常は毎日一定量を摂取とし、用法・用量に関しては「あいまいな表現」(例:1日1~3回、○粒を目安に)となっている。個人のニーズに応じて調整が可能。ただし、例外的に効果効能を言えるケースがいくつかある。(国が認めた保健機能食品:トクホ、栄養機能食品など)



まとめ

OTCとサプリメントは、それぞれ異なる目的で設計されているので、使用する前に自分の状態をきちんと理解、把握することが重要です。

サプリメントは薬の代わりではなく「食品」です。ただ、どんな食品でも摂取しすぎると体調に悪影響を及ぼしたり、アレルギー症状が出ることもありますよね。サプリメントでも同様のことがいえます。中には薬との飲み合わせがよくないものがあり、思わぬ健康被害を招くこともありえます。病院受診の際、使用中のサプリメントがあれば医師にきちんと伝えましょう。

日常生活の中で、自分の体調に合ったOTCやサプリメントを適切に選択・活用し、理想的なヘルスケアを実現していきましょう!



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