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漢方医学の考え方、漢方薬の正体って何?

皆さん、病院を受診した際に漢方薬を処方されたことはありますか?もしくは、市販で売っている漢方薬を使ったことがある方もいるのではないでしょうか?皆さんご存じの漢方薬ですが、その正体についてはよく知らない人も多いかもしれません。

今日は漢方医学と西洋医学の違い、そして漢方薬の特徴について掘り下げてみましょう。



漢方医学と西洋医学の違いについて

≪参考≫ツムラHP 漢方医学と西洋医学の融合https://www.tsumura.co.jp/kampo/info/harmony/index.html



漢方薬の特徴

漢方薬は、原則として2種類以上の生薬(自然の植物、動物、鉱物などから抽出した成分)を決められた分量で組み合わせて作られています。そのため、1つの漢方薬でいろいろな病状に対応することができます。

風邪に効く漢方薬というと、葛根湯を思い浮かべる人が多いでしょう。しかし、必ずしも葛根湯が誰にでも有効というわけではないんです。

下記に、風邪の治療に使用される漢方薬の例と、適した人や効能・効果を示します。


  • 麻黄湯(まおうとう):体力が充実して、寒気があり発熱、頭痛、咳が出て身体のふしぶしが痛く汗が出ていない方の風邪、鼻かぜ、気管支炎、鼻づまり

  • 葛根湯(かっこんとう):体力中等度以上の方の風邪(汗をかいていない)の初期、鼻かぜ、鼻炎、頭痛、肩こり、筋肉痛、手や肩の痛み

  • 小青竜湯(しょうせいりゅうとう):体力中等度又はやや虚弱で、うすい水様のたんを伴うせきや鼻水が出る方の風邪、気管支炎、気管支ぜんそく、鼻炎、アレルギー性鼻炎、むくみ、花粉症

  • 桂枝湯(けいしとう):体力虚弱で、汗が出る方の風邪の初期

  • 麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう):体力虚弱で、手足に冷えがあり、ときに悪寒がある方の風邪、アレルギー性鼻炎、気管支炎、気管支ぜんそく、神経痛

  • 香蘇散(こうそさん):体力虚弱で、神経過敏で気分がすぐれず胃腸の弱い方の風邪の初期


まとめ

漢方医学と西洋医学はそれぞれ得意な領域が異なるため、これらを使い分けたり、適切に組み合わせることで、互いに補完し合い、より総合的な健康管理が可能となります。

たとえば、風邪のような急性の病気に対しては、西洋医学の抗生物質などの薬が効果的です。一方で、慢性疲労や免疫力の弱化など、体質に関連した問題に対しては、漢方薬が長期間にわたって体全体のバランスを整える効果を発揮します。

自身の体質や症状をよく理解し、医師や薬剤師など専門家と相談しながら、自分に合った治療を選択することが大切です。

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